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直接会う距離感

私たちの使う道具がどんどん便利になり、
いつでもどこでもコミュニケーションが取れたり、
好きな時に他のだれかとアクセスできるようになった。

そんな便利な道具を手に入れた今だからこそ、
それを使う1人1人に気遣いというものがないと
自分の時間と他人の時間の境界線がなくなって、
他人の時間や他人のプライベートにも
なんだかズカズカと踏み込んでしまう。

私は小さい頃から、手紙を書くことが大好きで
レターセットを集めたりしていた。

今では手紙を書く人も少なくなってしまったかもしれないけれど、
手紙を書いて、投函して、返事をもらうまでに
相当なインターバル(!)があった。

当時はそれが、インターバルなんてあまり感じていなかったけど。

手紙の距離感。
人に会う直接的な距離感。
メールの距離感。
zoomの距離感。
チャットの距離感。

距離感が近くなればなるほど、
相手の時間を使うことになるから、
そこに相手の事を思うという気持ちがないと、
なんだか相手を疲れさせてしまうことになるんじゃないかな。

人と直接会う機会が急激に減ってしまい、
相手に思いを馳せる、ということが
以前より大切になってきた、なんて感じてしまうのは、
自分が古い人間だからなのでしょうか😂

こんな状況だから、安易には言えないけれど、
やっぱり人に会うと、空気感とか緊張感とか表情とか
そこに居ないと伝わってこないものがある。

自分の仕事は、その「言葉だけには出てこない空気感」を
感じとるということも、大切になってくる。
そこから感じ取れることを、黒板に表現したい、と
思うからだ。

人として、人の暮らしを思いやる想像力を
失いたくない、と今日は現場のオーナーと話していて
感じた。