
私の住んでいる地域は鎌倉の中でも漁師町と言われるエリアだ。
普段散歩をしていると、桜貝で作ったオブジェやアートが
漁師小屋の前に飾ってあったりする。
漁師さんは器用だな〜といつも感心しながら散歩していたりする。
また、網を編むのは日常のお仕事の一つだと思うのですが、
素敵な編み方の何かカゴのような、サコッシュのようなもの
が小屋の前にさがっていたりする。
私はなぜかそういうものに目がいってしまう。
普通に歩いていたら、あまり気づかなかったりするのかも
しれない。
現に一緒に歩いていたりして、私だけ足を止めたりする事が
多かったりする。
漁師さんは器用だ。
そして、道具も私から見るとアートだったりする。
先日ご縁があり、葉山の漁師さんのお宅へ伺う機会があった。
庭先にこのようなものがあり、漁師町なら見慣れた
当たり前の風景なのかもしれないが、
素人丸出しの私には、とても新鮮に映った。

配色も綺麗だし、ランダムにさがっているいるように見えるけれど、
計算されているようななんとも言えないオブジェに見えた。
これがなんだかとても素敵に見えて、
思わず写真を撮ってしまったのですが、
一緒にいた方に言わせると、
「何を撮っているの?」
って事になるらしい。
私には、とてもアートな庭先だな〜なんて思えたのですが。
ある人には当たり前の風景なんだけれど、
ある人にはとても新鮮に見える。
それが、マーケティングの肝ではないのかな?と
ふと気がついた。
いつも自分がいる場所だと、自分がやっている事も当たり前になる。
だけれども、その世界を知らない人にはとても新鮮に感じられる。
知らない世界を知ると、人生もちょっと豊かな気持ちになる。
今はその商品やサービスを知らないけれど、
それを知る事で、その人の暮らしや人生がちょっとだけ
豊かになる。
だから、知らせないといけない。
教えてあげないといけない。
知らせてあげたら、その人は助かるかもしれない。
教えてあげたら、その人の人生はもしかしたら
少し豊かになるかもしれない。
世の中には、そんなことで溢れている。
「誰かの知ってる」をわかち合う事で、
お互いが優しい気持ちになれる世の中がいい。
性善説で私は行こうと思う。