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気持ちを汲み取れるマーケティング

Photo by choco_choco121

毎回書いている気がしていますが、
黒板マーケティング研究所という屋号で仕事をしています。

黒板を書く仕事をしています、と説明すると
たいてい「あ〜黒板アートね」と言われます。

黒板は消して書き直すためのもの。
という認識が自分の中であります。

某コーヒーチェーンで働いていた時に、
プロモーションが新しく始まるたびに
黒板を書き直していました。

黒板=人の手で書いたもの。お店のメッセージ。
変化させるためのもの。

という定義が自分の中にずっとあります。
常にお店は変化している。だから黒板も書き換える。
売りたいものは毎回一緒ではないんです。
お客様にお伝えしたいこと、知って欲しいことだって
いつも変わる。

けれど、黒板を時間かけて書き込んでしまったら
次に消すのはもったいないし、それは「作品」になってしまう。

だから、私が書いた黒板は「作品」ではありません。
お店の人の気持ちや心を伝えるためのツールであると
考えて、ずっと現場で書いてきました。

「この黒板を目にした方がどんな気持ちになるのかなぁ〜」
お店の方にオーダーいただいた事ももちろん黒板には
書きますが、一番大切にしているのは

お客様がどんな気持ちになるのか
どんな行動を取りたくなるのか

ということです。

ですので、ある程度の画力をスキルアップする努力は
もちろん必要だと思いますが、それよりももっと大切なのは
お客様の気持ちに想いを馳せることなので、
繰り返しになりますが、
現場でのヒアリングを言葉に変換させる力を
磨く事が大切となります。

ですので、私はヒアリングした事を変換して
黒板で表現するのが仕事です。

こちらは保険会社の店頭です。
一般のかたにとっては敷居もハードルも高い(と思われる)
保険屋さん。

その保険屋さんとお客様の距離をポスカ一本で縮めることが
できたらなぁ〜という想いを込めて書いています。

どんな現場でも、人と人を繋ぐのが原点。
そして、自分の手を使ってそれを可能にしていきたい。

マーケティングというと、なんだか小難しい気がするし
数字を上げたりすることに重きをおいているような
印象があるけれど、究極は人の想いをつなげるものなんだと
思う。

マーケティングは難しくないし、どんな業種のかたにも
必須のスキル。