
大人になると、頭が固くなるなぁ〜とつくづく感じてしまう。
子供の頃は、
昨日まで自転車に乗れなかったけれど、
今日やっと乗れるようになった、とか
鉄棒で逆上がりができなかったけれど、
今日出来るようになった、とか。
単純にできなかったことが、できるようになった時の
嬉しさといったらなかったように思う。
何かいきなりすごいことができるようになったわけでも
ないんだけれど、すごくすごく嬉しかったような気がする。
(子供にとってはすごいことだったけれど)
何かできるようになった時の感動や感激みたいなものは
子供の頃には沢山あった。
でも大人になると、そこまで感動することってあまりない。
なにか、よっぽど素晴らしいことを成し遂げたりしないと、
「これできるようになった!自分すごい!」
は、なかなかない。
それっていつからそうなってしまうのかな、と考えてしまったことがある。
大人だからできて当たり前、となるからなのか。
そんなレベルのことくらい、だれでもできるよ、ってことなのか。
自分で自分を褒めることを、なかなかしなくなる。
黒板のワークショップを毎月開催している。
「今まで書けないと思っていたけれど、なんか書けるきがしてきました」
と参加者のかたにおっしゃっていただく。
それは、昨日までの自分は「書けない」と考えていたけれど、
「何かのきっかけにより、書いてみたい!」って思えるように
なったということですよね。
昨日までは「できない」と思っていたけれど
今日は「できそう〜」って思えるって、
私はすごいことじゃないかな〜って思うんです。
昨日は「書けない」と思っていたけれど、
今日は「書ける」という気持ちの変化。
そこがすごい!と、私は感じるし、まだまだできることって
あるんじゃないかと思うとワクワクすらしてくるんです。
昨日できなかったことが、今日はできるようになった!って
子供の頃は感激していたけれど、大人になると
そのセンサーみたいなものが著しく低下しているような気がして。
昨日の自分より、0.5㎜でも前進したら「やった〜!」
じゃないですか?
みんなどんな高みを目指しているんだろうか?
望んでいるんだろうか?
理想の自分があって、そこに到達できていない
自分が許せないって感じなのかな?
自分に甘すぎるのもどうかな、とはもちろん思うけれど、
自分に厳しすぎる大人が多いような気がする。
誰かと比べるのではなくて、
比べるのは昨日の自分だと思う。