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書き直したくない黒板

緊急事態宣言により営業時間の変更を余儀なくされている
飲食店さん。

クライアントの中でも、飲食店さんが多いので
黒板を書き替える回数も多い。

変化させることが何より大切なので、
黒板はそのためのツールとしては、
とても良い仕事をしてくれる。

そのためいつも
まめに書き替える事の大切さを
伝え続けています。

毎回毎回営業時間、アルコールの提供についてなど
このスペースに書き込んでいました。

変更になる度、何度書き換えたことか。
黒板は書き換えてこそ仕事してくれる

と言い続けていた自分だったので、
次はもう書き替えることがないようにと
願いながら書いた黒板は初めてだ。

同じスペースのところを、
何度消して何度同じようなテキストを
書いたことか。

さすがに今日はオーナーさんにも
「またこの先、どう変更になるのかも分からないので
ここは消したままにしておいてください」と言われた。

なんだか脱力してしまった。

お店の方々も、どんどん元気がなくなってきている
感じがした。

書き直したくない黒板もあるものなんだと
知った瞬間だった。

私にできることはなんだろうか。
私にできることなんて、めちゃくちゃ小さいことかもしれない。

けれど、このペン一本で誰かが元気になってくれたり、
明るい気持ちになってくれたらいいな、といつも想いながら
書いている。

こんな時だからこそ、だれか1人でもいい。
きれいごとかもしれないけれど、
だれかが笑顔になってくれたら、という気持ちを
強く持って書き続けようと、今日は新たに決めた。