

鎌倉駅前の不動産屋さん。
古民家の社屋には、駅に面して大きな窓がある。
こちらの不動産屋さんがリノベされたのが、4年半前くらいになるのですが、その時からウィンドウの演出を担当させていただいている。
今月で書き替えること55回目となった。
毎月毎月書き替えている。
初めのうちは、
「せっかく時間かけて描いたのに、消すなんてもったいない」
とよく言われました。
けれども、時間をかけて素晴らしいものを描いたとしても、
変化なくずっと同じでは、会社が変化しているという
動きが感じられない。
そして、ずっと同じだと景色と化してしまい
お客様にも飽きられてしまう。
新鮮味に欠けてしまう。
そのため、とにかく「変わっている」ということを
印象付けていただくことが大切な視点となる。
自ずと「消すこと」前提で書いているので、
そこまで精密に書くことが目標ではない。
「ウィンドウアート」ですね。
とよく言われたりもするが、
黒板でもそうなんですけれど、
「アート」ではないんです。
もちろん、短時間で素敵に描き上げる技術があることに
越したことはないけれど、どちらかといえば
インパクト重視で書き上げています。
55回書いてきて、お客様や通行されている方々に
だいぶ認知されてきました。
商店街の入り口でもあるので、
今では「なにも書かれていないと、お店だけではなく通り全体が寂しい」
とおしゃってくださるかたも!
私自身は、絵の専門的な勉強をしていたわけではありません。
けれども、レイアウトや色使いなどに気を配りながら、
毎月毎月書き替えてきました。
ですので「アート」と言われますと
気恥ずかしいところもありますし、
アートとして描いているものでは全くありません。
あくまで、店舗演出に一貫で
お客様に印象付けてもらうほうに重きをおいて
仕事をしています。
今日は年内最後の書き替えでした。
2022年始まります。
